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双葉公園
言葉と自分の実感がうまく結びつかずに記すことがすぐに出来ませんでしたが宮城県石巻に行ってきました。石巻は、今回の震災で死者がもっとも多かった場です。あくまでも新聞に載っている「数」ですが…。

私たちが訪れたところは、門脇町というところで沿岸部から2〜3キロほど離れています。
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震災から半年が経ち、家が残っている人々は戻りはじめて、ここでの日常生活を送っています。
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そこは、津波の爪痕が所々に残ってはいるものの、奇麗に更地になっていたり、なにより「生活者」がいるという力強さがある地域でした。
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ここで与えられた任務は、「双葉公園」の雑草を取ることと表面の土を5㎝ほど取り除くことでした。この地域では、直接住民の方とふれあって何かお手伝いするという段階ではなく生活して行く上で手の届かない所をお手伝いさせて頂くという所まできているんだと実感。

この公園は細長い作りになっていて、毎朝住民の方々が、通勤や通学の時に通るようです。「遊ぶ」というより「道」という機能が今は根付いているようです。

お天気がよい時はわからないということですが、雨が降ると真っ黒な重油が浮かびあがってくるようです。それで、小さな子供も通るこの場所をこのままにしておくのがすごく気になっていたと、現地の方が話して下さいました。
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なるほど、実際作業に取りかかると土から油の匂いがします。植えられている木々も塩害もあり、枯れてしまっているものも多くありました。

なにより、この地域には日本製紙があるためか、紙くずが木々に絡みつき、写真や生活用品もあり、ここにそのまま「3.11」が残されていました。
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水で溶けたどろっとした紙が絡み付きそこにゴミが溜まり…紙埃もひどく枝をチェーンソーを使ってざっくざっくと切り刻むしかないのは、胸が痛くもありましたが、それでも緑の芽が出ているこの生命力を生かす為にと必死でした。

行政からも、これらの木々は、引っこ抜くか、幹からチェーンソーで切り取るように言われていたようですが、現地の人も「もう、少しでも生きているのを切ってしまうのが嫌なんですよね…」と本音を漏らしてくださり、どうにか「緑の芽」が出ている所を目立つように目につくようにしておきました。

さわやかな大学生や、部活動の仲間、ご夫婦でいらしている方や、来年70歳だ!「無理せずやるぞ」と、おっしゃるじい様など、様々な世代の方とともにこの双葉公園を、黙々と片付けました。
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一日でこんなに土嚢が!!この土嚢や、震災で出たゴミは山の方へももっていかれるらしいですが、
それはものすごいがれきの山になっているようです。
こんな少しの面積だけでもこの量ですから、それはそれは計りしれません…

汗もたっぷりかき、すっきりした一日でした。

こんなに写真を撮っていますが、休憩しているときにです。ちゃんと土方の姉ちゃんやってきました。


まだ、続きます…
by mono-prints | 2011-09-18 13:36 | 日々
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