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誰の本を読んでいますか?…

久しぶりに本が読みたくなって、たまたまいた渋谷の本屋で数冊買い込んだ。

と、行っても移動時間で読むことが多いので文庫本ばかりです…が、古本屋さん以外で買うのも久しぶりで、私にしては贅沢。ぱりっとした新しい本の紙の感じが「自分だけのものだ」という、最初に「読む人」になった誇らしさもちょっぴり感じてしまう。

この新しい文庫本を買う時にいつも思い出すのが、高校生の頃にアルバイトしていた千駄木のパン屋の店長さん。博学な方で、本の虫でもあった。パンよりも、文庫本を手にしているイメージが焼き付いている…。その店長さんのこだわりが、本は新しいものしか読まないということ。古本は、人の気配がして気持ちが悪いという。なるほど、そんなものか。同じく、古着に対しても「気持ち悪い…」と、言った女の子がいたけれど、それもまた姉弟の多い私にとっては、新しい感覚で軽く驚いたものだった…。

どんだけ本屋で本を買っていないのか?と、いうほど、本を買うので脳内テンションが上がったのか?レジで会計をしている時に、展覧会中に私の文章を読んだ方が「誰の本を読んでいますか?」なんて聞かれたのも思い出した。

すかさず「わかった!村上春樹??」と、問われて一瞬、戸惑った。
ほとんど読んでいないのだ。しかもなんとなく私にとっては、旅の移動の時に読むのが心地よい作家さんでもある。そのあと言われた作家さんも読んでおらず、かといって私がこんな人を読んでいます。なんて提示もできなかった…。

そこで今回買ったタイトルをつらつらと書いてみる。

鳥の仏教ー中沢新一
河童・或阿呆の一生ー芥川龍之介
不実な美女か貞淑な醜女かー米原万里
心理療法個人授業ー河合隼雄/南伸坊
食道楽ー杉浦日向子
詩の力ー吉本隆明
女の人差し指ー向田邦子
アート・スピリットーロバートヘンライ(野中邦子訳)


こんな本を読もうとしています。

初めて読むのが杉浦日向子さん。漫画を少しとお江戸でござるを拝聴したことがあるだけだったが、一度おそば屋さんでご一緒したことがあり、そのときの幸福そうな姿と楽しいお話を胸ににいつか読もうと思いながらやっと手にすることが出来た。

でも、まぁ、今回はたまたまこんな感じであるだけであんまり意味はない。
本棚をみるとその人の脳内がみえるとも言われ、本棚を寝室に隠している友人もいるけれど、そんなの一部である。それぐらいじゃぁわかる訳がないと、私なんかは思ってしまう。

ただ、チョイスしたもので「その時の気分」は、みえてくるのかもしれない。昔に読んだものを再読しようとしていたり、タイトルだけ知ってて読んだこともないものに手を出してみたり…。何考えてんだ?と、思いながらも「今」選んだ事実がある。

そんなことは、タイトルを書いてみて思った…

テンションの上がった脳みそを書くことで冷やす土曜の朝でした…
by mono-prints | 2011-11-05 11:21 | 日々
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